【2024年】砥石台

「包丁の堺徳」のオーナー、奥平(おくだいら)です。
地元、大阪・堺の包丁を売りたいと思い堺の刃物メーカーから堺の包丁を仕入、販売しています。
単に包丁を売るだけでなく、お客様に包丁のことを理解してもらえるように、堺の鍛冶屋、刃付屋を何軒も訪問し、実際の作業を体験させていただき、職人さんからお話を伺ってきました。また、堺だけでなく、岐阜の関、新潟の燕三条、種子島、東京の葛飾の刃物製作所も訪問し、それぞれの特徴やこだわりなどの理解も深めるように努めています。

 

砥石台

砥石台というものがあるのをご存じでしょうか?
包丁を研ぐ際に砥石を固定しておくためのものです。
販売されている砥石に木の台が付いているものもあります。
厚みのある砥石を使って包丁を研ぐ場合は、濡れたタオルの上に砥石を置いて研げば砥石台を使わなくても問題ないでしょう。
しかし、厚みのない砥石で研ぐ場合は、何某かの台の上に砥石を置いて研ぐことになります。
市販のものでは、ステンレス製で砥石の大きさに合わせて固定できるようになっている砥石台や各砥石メーカーが自社の製品に合わせた砥石台を販売している場合もあります。
自作の砥石台を製作されている方もいらっしゃいますね。
自宅の台所のシンクに合わせてホームセンターなどで入手した木材を使用して砥石台を作成され、その製作動画をYouTubeにアップされているのを見たことがあります。
私もこの度、包丁研ぎ講習会を開催するにあたり、砥石台を製作することにしました。
包丁研ぎ講習は、通常の会議室で開催することになるため、プラケースの上で研いでいただくことになります。そのため、プラケースにあった砥石台を作る必要があったためです。
今回製作した砥石台について、書いておこうと思います。参考になれば幸いです。
まずは大きすぎない程度のプラケース(蓋付き)を選びました。砥石などの必要なものを入れておくためです。
次に台になる部分の木材を選びました。
なるべく厚みのあるものがよかったのですが、いろいろ考えた結果、厚み2cm程度の木材を購入することにしました。
砥石を止めておくための木材も購入します。
あと必要なものとしては、ボルト、ワッシャー、蝶ナットを2セット、ニスとニスを塗るための刷毛です。
加工作業としては、まず、プラケースに合わせて台になる木材をカットします。
長さを合わせるだけでなく、プラケースに合わせて動かないように両端をカットします。
使う砥石の長さに合わせて、ボルトを動かす穴をあけます。ドリルで穴をあけて、のこぎりで切り取るような作業になります。ドリルで穴をあけるとき、止めるための木材と一緒に穴をあけると台になる木材とあった位置に穴があけられるので、穴の位置があわせやすいです。
ここまでできたら、ボルトがスムーズに移動できるか確認します。
そこまでできれば、ニスを塗って保護します。必要に応じて、サンドペーパーを掛けておくと棘などで怪我をする危険がなくなります。
今回の砥石台のような包丁の関連商品は、いろいろ販売されてはいますが、あまり知られていないものも多いですし、あったとしても自分が使いたいニーズに合わないこともあると思います。
その場合は、DIYで自作するもの一つの選択肢だと思います。

 

包丁販売店に行ってみよう!

実際にものを見てみないとよくわからないという方は、包丁販売店に行って、実際に包丁をもってみてください。ただし、ほとんどのお店では試し切りはさせてもらえないので、切れ味を確かめて買うことはできません。
包丁の堺徳は、店舗を持っていませんが、イベント等に出店していますので、お近くで出店した際にはお気軽にお立ち寄りください。

近くに包丁販売専門店がない場合は、包丁専門店の通販サイトで購入されるのがよいでしょう。

「包丁の堺徳」では、実際に切っているところを動画にして公開していますので、参考にしてください。

包丁の堺徳 - YouTube

コメントを残す

コメントは承認され次第、表示されます。