【2024年】マルシェ出店5月

「包丁の堺徳」のオーナー、奥平(おくだいら)です。
地元、大阪・堺の包丁を売りたいと思い堺の刃物メーカーから堺の包丁を仕入、販売しています。
単に包丁を売るだけでなく、お客様に包丁のことを理解してもらえるように、堺の鍛冶屋、刃付屋を何軒も訪問し、実際の作業を体験させていただき、職人さんからお話を伺ってきました。また、堺だけでなく、岐阜の関、新潟の燕三条、種子島、東京の葛飾の刃物製作所も訪問し、それぞれの特徴やこだわりなどの理解も深めるように努めています。

 

マルシェ出店5月

5月12日にmsb Tamachiというマルシェに初出店しました。
開店前から包丁の研ぎ直しで待っていらっしゃるお客様がいらっしゃって、改めて研ぎ直しニーズの高さを実感した一日でした。
この日一日、ほぼ研ぎ直しの依頼で途切れることなく包丁研ぎの作業をしておりました。
合計11丁の包丁を研がせていただきました。そのほとんどは、家庭でよく使われているステンレスの三徳包丁でした。
ほとんどの包丁はよく切れる状態とは言えないものでしたが、欠けがあったのは最初のお客様だけだったので、みなさん丁寧に使われていると思いました。
2
本、3本、まとめて持ってこられる方もいらっしゃったので、切れないことはわかってはいるけれど、研ぎ方がわからないし、この際だから、まとめて持っていこう。というお客様がいらっしゃってくれたのかなと思いました。
実際、包丁研ぎをしていて思うこととして、人によって「切れる」という状態、感覚が違うということ。
包丁の正しい使い方を知らないために、包丁の本来の切れ味を知らずに切れないと感じてしまう。そういうことが、我々が研ぎ直しをしていて、一番の心配ごとであり、不安ではあります。
自分で研いだ包丁を使って、日々、料理をしていますが、自分で包丁を研ぐことができるからこそ、「切れ味が落ちたな」と感じますし、食材を切っていて違和感を感じます。
たぶん、私が「切れ味が落ちた」と感じる包丁を普段、包丁を研がない人が使って、食材を切ったときには、きっと、よく切れる包丁だと感じるのだろうな。と思います。
包丁研ぎを受ける際、普段、どのような食材を切っているかを伺います。それは、本来、切る食材によって、刃の付け方が変わるからです。
今回、包丁研ぎにお越しになられたお客様はご家庭で料理をされる方で、魚を捌くとかブロック肉を切るということがあまりない方ばかりだったので、通常の研ぎ直し作業をさせていただいたのですが、同じ三徳包丁でも、使い方次第で特に小刃の付け方を変えたほうがいいのです。
もう一つ思ったこと。それは、もうワンランク上の包丁を使ってもらえれば、『もっと料理がおいしくなる』ということ。持ってきていただいた包丁が悪いものとは言いませんが、研ぎ直しをしても永くいい状態を維持するのが難しいと思った包丁が何点かあったので、折角、研ぎ直しに出して大事に使ってもらうのであれば、ちょっとだけいい包丁を買って20年、30年使っていただければ、もっと料理も楽しくなるし、味もよくなるのに。と思いました。
包丁の堺徳は、6月もmst Tamachiに出店させて頂きます。
お近くの方は、包丁を見に来るだけでもいいので、是非、お立ち寄りいただければと思います。

msb Marche
6
23() 11:0017:00
包丁研ぎ直しの受付は営業時間終了1時間前まで
https://www.msb-tamachi.net/

 

包丁販売店に行ってみよう!

実際にものを見てみないとよくわからないという方は、包丁販売店に行って、実際に包丁をもってみてください。ただし、ほとんどのお店では試し切りはさせてもらえないので、切れ味を確かめて買うことはできません。
包丁の堺徳は、店舗を持っていませんが、イベント等に出店していますので、お近くで出店した際にはお気軽にお立ち寄りください。

近くに包丁販売専門店がない場合は、包丁専門店の通販サイトで購入されるのがよいでしょう。

「包丁の堺徳」では、実際に切っているところを動画にして公開していますので、参考にしてください。

包丁の堺徳 - YouTube

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