【2024年】まな板

「包丁の堺徳」のオーナー、奥平(おくだいら)です。

地元、大阪・堺の包丁を売りたいと思い堺の刃物メーカーから堺の包丁を仕入、販売しています。
単に包丁を売るだけでなく、お客様に包丁のことを理解してもらえるように、堺の鍛冶屋、刃付屋を何軒も訪問し、実際の作業を体験させていただき、職人さんからお話を伺ってきました。また、堺だけでなく、岐阜の関、新潟の燕三条、種子島、東京の葛飾の刃物製作所も訪問し、それぞれの特徴やこだわりなどの理解も深めるように努めています。

 

まな板

みなさんはどんなまな板をおつかいですか?
ホームセンターなどでよく見かけるのは白のプラスチック製のものだと思います。
最近は、まな板シートというものもありますね。
古くはまな板と言えば木製のものが主流でした。
近年では、安い、衛生的、長く使えるという認識でプラスチック製のものを使われている方が多いのだと思います。

さて、包丁にとってまな板は切っても切れない関係のものです。
包丁にとって、最適なまな板とはどんなものでしょうか?
包丁の刃と相性のいいまな板は堅すぎず、柔らかすぎない木のまな板が最良とされています。
木のまな板といっても木材にはいろいろな種類ものがありますが、使い勝手などを考えるとよく使われているのが桧のまな板です。適度な吸水性があり、抗菌作用ももった木材です。神社、仏閣の建材にも使用されます。
木製のまな板の材質で桧以外でも知られているのが銀杏、ひばです。
中でもひばは最高級とされ、家庭で使用されるまな板のサイズで1万円程度します。
もちろん、高価なだけあって永く使うことができるとてもいいまな板です。
銀杏はとても硬いため、傷みにくいですが、銀杏のにおいが強いのが特徴です。
包丁の堺徳では、美濃の桧を使用したまな板を販売させていただいています。
これは木製のまな板の中でもお手頃な価格で扱いもいい木材で作られているためです。
私個人は、サンプルで製作してもらったものを使い続けていますが、まな板自体が反ることもなく、2年間使用して使用感はまったく問題ない状態です。
先日、メーカーに訪問する機会があったので、まな板の削り直しをしていただきましたが、約1.5mm程度削っただけで済みました。
桧 まな板 岐阜県東濃の国産 | 包丁の堺徳 (japanknifetoku.com)

そうそう、まな板の削り直しというサービスがあるのをご存じでしょうか?
昔は大工さんに鉋で削ってもらったらしいのですが、今は、身近に大工さんがいないでしょうから、メーカーが削り直しのサービスを提供しています。
鉋で削るのと同様、まな板の表面を削って、新しい面を作る作業です。
もちろん、まな板の厚み自体は薄くなるのですが、厚さが15mmくらいまでは削り直すことで使い続けられます。
まな板の表面が傷んだ場合以外に反ってしまったという場合も削り直しサービスを受けることで、きれいな表面に直してもらえると思います。
まな板も使えば、表面が削れて凹んでしまうこともあります。その点を考えると食物を扱うものなので、身体にも安心な木製のまな板を使うほうがいいのではないかと思います。

 

包丁販売店に行ってみよう!

実際にものを見てみないとよくわからないという方は、包丁販売店に行って、実際に包丁をもってみてください。ただし、ほとんどのお店では試し切りはさせてもらえないので、切れ味を確かめて買うことはできません。
包丁の堺徳は、店舗を持っていませんが、イベント等に出店していますので、お近くで出店した際にはお気軽にお立ち寄りください。

近くに包丁販売専門店がない場合は、包丁専門店の通販サイトで購入されるのがよいでしょう。

「包丁の堺徳」では、実際に切っているところを動画にして公開していますので、参考にしてください。

包丁の堺徳 - YouTube

 

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