記事: 包丁の堺徳|シャープナーと包丁研ぎ

包丁の堺徳|シャープナーと包丁研ぎ
こんにちは、「包丁の堺徳」オーナーの奥平(おくだいら)です。
当店では、大阪・堺をはじめ全国の職人が手がける包丁を取りそろえ、浅草で販売・研ぎ直し・研ぎ講習などを行っています。
なぜシャープナーで研ぐとすぐ切れなくなるの?
「なぜシャープナーで研ぐとすぐ切れなくなるの?」そういう質問が、包丁研ぎ講習やお店に来店されたお客様から聞かれます。
シャープナーには砥石が付いています。その砥石は、#1000未満の砥石が付いてるケースが多くみられます。
新品の包丁や家庭で使う包丁を研ぐ際の砥石の番手は中砥石(#1000)程度と言われています。なので、#1000未満の砥石、つまり、粗い砥石で研いでも切れ味はさほどよくなりません。むしろ、刃先を荒らしてしまうことも。
一方、砥石で研ぐ場合は、どのようにしているかというと、包丁を3か所から4か所程度に分けて、一か所に付き何十回と研いでいます。研げば研ぐほど、刃先が整うので、切れ味もいいですし、切れ味のいい状態が長持ちしやすくなります。
もう一つ、シャープナーは角度が一定になっています。包丁は、峰側(刃先と反対)に行けば行くほど厚みが増しているのが一般的な作りです。したがって、刃先を一定の角度で研いでも刃の部分を過ぎて厚みのある部分に差し掛かると、刃の厚みの抵抗を受けて、包丁がスムーズに進まないという状態になります。その状態になることで、切れ味が落ちたと感じていると思われます。
ということで、砥石で研いだほうが切れ味がいいことがお判りいただけたでしょうか。
そんなこと言っても、研ぎ方がわからないからシャープナーで研ぐしかないという声が聞こえてきそうです。そんな方には#1000番程度の砥石が付いたシャープナーを選ぶようにすることと刃先がシャープナーに確実に当たっているようにして、シャープナーで研ぐようにすることをお勧めします。
砥石で研ぐときも、刃先が砥石に当たらないと正しく研ぐことができません。シャープナーでも刃先がシャープナーと砥石に当たらないと、きれいに研ぐことができないので、包丁の刃先のカーブに合わせて、シャープナーをあてるように研ぐことで、いままでよりも切れ味のいい状態にすることが可能になるはずです。
やっぱりちゃんとした切れ味にしたいという方は、包丁専門店などで実施している研ぎ直しサービスのご利用をおすすめします。
包丁の堺徳でも研ぎ直しサービスを実施しています。遠方の方は、郵送での研ぎ直しも対応していますので、お気軽にお問合せください。
お問合せはLINEからもどうぞ https://lin.ee/QCPsiZEi
店舗情報・アクセス
包丁の堺徳 浅草店(2025年4月オープン)
営業時間:10:00〜18:00
定休日:火曜日・第2水曜日
所在地:東京都台東区花川戸1-11-4 NWビル6階 Map
• 東武スカイツリーライン「浅草駅」北口から徒歩1分
• 東京メトロ銀座線「浅草駅」から徒歩4分
※エレベーターで6階までお越しください。
※少し入りにくく感じるかもしれませんが、「見るだけ」「話を聞くだけ」でも大丈夫です!
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